花に魅せられて

花屋の仕事は多岐にわたっています。自分自身、ショップや教室で教えていく事だけでなく、業界全体の仕事も引き受けている訳であり、そんな中から見た、”花” に関する事を少しだけ綴って行こうと考えています。

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満足感の難しさ

 最近考えさせられることの一つに、”満足感の難しさ”がある。

 これはどの商売でも共通する事なのかもしれないけれど、特に花屋として『花を売

 る』という事は、花を通して想像を売っている からなんだと思う。

 来店されたお客様もそうだし電話で注文を受ける時にも、用途と金額を聞いて、

 後は商品へのイメージをお聞きするからだ。例えばお祝い事なら、「豪華に!」

 「明るく華やかに!」「オシャレな感じで!」「個性的に!」「可愛く!」等々。

 そして仏事であれば、「清楚な感じで!」「あまり寂しくならないよう!」。。。

 これって、判ったようでよく判らなくなる。花屋を始めた時からお客様には言われ

 続けてきたのであまり深く考えもせず、自分なりに表現してきたつもりではあるけ

 れど。。。



 先週、「花コンテスト」において、一般消費者に投票して頂いた自分の好みの作品

 は?では、うちのお店の従業員が見事一位になったと前回のコラムでも書いたけれ

 ど、得票結果全体を見ると、何となく消費者の好みが見えたのは確かだ。

 作品を特定してしまうのでここではあまり述べないけれど、総じてボリュームがあ

 り、カラフルな作品に人気が集まっていた。(何故かうちのお店からの出品作品だ

 けが色も少なく花数も少なかったけれど)

 今の時代花を求めるお客様も、完全に自分の好みを主張される方が増えてきている

 のは確かな事だし、喜ばしい事である。

 だからある程度、お店に来てくれる常連様の好みは判っているつもりだし、その希

 望に答えてあげるのも可能なんだけど、初めて来店された方や人づてに紹介されて

 来られたお客様には、やっぱり好みを事細やかに聞くしか方法はないのである。

 ただ、それにしたって最初に列挙した言葉だけから商品を作り上げるのは、本当に

 難しい。「可愛く!」とか、「ボリュームよく!」ならそんなにも希望とかけ離れ

 る事はないけれど、「個性的に!!」とか「キュートな感じで!!」となると、

 完全に個人個人の持つイメージが変ってくると思う。

 それでもお客様には、支払った金額への満足感を持って帰って頂く為に、悪戦苦

 闘・日々勉強!の毎日が続く訳だ。

 

 そういう意味合いからも、ネットを通してのカタログ販売をどのようにしたら喜ば

 れるのか、悩んでもいる。注文を頂けているから良さそうなものだけど、何よりも

 自分自身が満足していないのが、一番の理由だ。

 感性を『売り』にしようと思ってその作品をネット上にアップするのには無理があ

 る。同じ商品を頼まれても、出来そうにない。花は生き物であって、一つとして同

 じものがないからだ。(特に枝物なんかを使ったデザインなんかは、その枝ぶりが

 一本一本違っているので。。。)

 写真(画像)を載せずに、ただイメージを言葉で列挙しても、誰も購入してくれない

 のは当然な事だと思うし、立場を変えて考えてみると、ただ怪しいだけの信頼出来

 ない注文の来ないサイトになるんだと思う。

 既製品を売るのではないので、カタログ販売には限界がある。全く同じ商品を!と

 頼まれても、季節によってはそのお花が全く出回らない事もあるだろうし、似た感
 
 じで!と言われても花材が変れば似てるか似てないかの判断は、人によっても違っ

 てくるとも思う。 

 だから、サイト内にアップしてある画像も特別なものは載せていないし、載せられ

 ないのが本音でもある。

 お客様に満足して頂くには、まず自分自身を満足出来る様にしなければならないな

 い。。そんな風に思うこの頃だ。





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